【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
ど、どうしよう。
今ので、すごくドキドキしてる……。
そんな緊張が伝わったんだと思う。
私を見る綾世の顔から、苦笑が消えた。
真っ直ぐにこちらを見つめる目が、熱を帯びて ───
再び手が伸びてきて、私の頬に触れた。
そして、ゆっくりと近づいてくる綾世の顔。
私は流れに身を任せるように、暴れる鼓動を感じながら目を閉じる。
そして、唇と唇との距離あと数センチ…というところまで迫った時だった。
ピンポーン
緊張と静寂といい雰囲気をぶち壊すように、突然チャイムが鳴り響いたのは。