【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
「美桜香ちゃんは……」
「外で待たせてる」
そう言うと、綾世は突然腕を伸ばし私の頬をぎゅっとつまんだ。
むぎゅっと頬がつぶれ、タコさんみたいな口になっちゃう私。
「は、はひふんほ!(な、なにすんの!)」
突然帰ってきたと思ったら、何よこれ!
「変なこと考えてないで、俺のことだけ見てればいーんだよ、バカ双葉」
「ふぇっ」
核心を突かれて、ドキンと心臓が揺れる。
一瞬で私の心読んで、一瞬で私がほしい言葉をくれた…。
綾世の言葉って、なんでこんなに心強いんだろう。
どんな言葉よりも、私のことを助けてくれるんだ。