【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?


「言っとくけど、今の俺には双葉しか見えてないから」




「うん…」




こんなことを言ってもらえるなんて、私、幸せ者すぎるなぁ…。




うるうると涙を浮かべ、天使様を拝むような目で綾世を見上げたところで、綾世がフッと笑った。




「ほっぺ潰してると、不細工に磨きがかかるね」




「ひ、ひほーいっ!(ひ、ひどーいっ!)」




天使様なんて、てっかーいっ!


人の顔見て笑うなんて、やっぱり悪魔様だわ!




プンスカ怒る私を、綾世は意地悪な笑みで嘲笑うと、


「行ってくるから、待ってて」


そう言って綾世はまた部屋を出て行った。




大丈夫だよね、私は綾世のこと大好きだもん。




これからも、ずっと、ずっと ───






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