【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
っていうか、綾世も綾世だよ。
イギリス留学を前向きに検討してるだなんて。
綾世のばか、堅物、おたんこなす……。
綾世は数時間前から出かけてることが、隣から聞こえてきた音で分かってる。
今頃、綾世はみおみおとラブラブのクリスマスを過ごしてるの?
もう…綾世の顔を見ることもできないのかなぁ……。
壁一枚を隔てた隣の部屋は近いようで、ものすごく遠いってことを、改めて知った。
「はぁ……」
何百回めかの溜め息をつく。
そろそろ夕ご飯の材料買いに行かなきゃ。
こんな時でも、朝ごはんとお昼ご飯食べなかっただけでお腹は空くんだから、嫌になっちゃう。
ひとりさみしく、クリスマスパーティーでもしようかな…。