【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
「ありがとう、綾世……」
と、後ろを振り向くと、綾世はすごい怖い顔をしてこっちを見ていて。
あ、あれ……?
「ほんと低脳バカだよね、双葉って」
そう言う綾世の顔には、さっきと変わらず怒りマークがついていて。
「へ、へ…?」
「部屋の前に財布落ちてたから追いかけてみたら、なんだよこれ。
あんな奴等の言うことにひょいひょい着いて行くとか、小学生でもやんねーよ」
「ゔっ……」
綾世から放たれる言葉という鋭利な刃物が、容赦なく私の胸をズキズキと胸が刺してくる。