【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
「行かないよ、イギリスには」
俺は、はっきりと美桜香に告げた。
この答えしか、俺にはあり得ない。
一瞬悲しげな表情を浮かべた美桜香は、眉をハの字にして泣きそうな顔で笑った。
「綾くん…。
私、やっぱり綾くんのことが好きよ」
「……っ」
もうとっくに俺のことなんて、なんとも思ってないんだと思ってた。
そうか、そうだったんだな。
……でも。
「悪いけど、美桜香と同じ気持ちにはなれない」
美桜香の気持ちに応えることは、できないよ。