【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?






校舎の中には、ほとんど人がいなかった。




きっと、校庭で記念写真を撮ったり、話してる生徒が多いせい。




確かに綾世は校舎の中にいそうだなぁ。




綾世、騒がしいの嫌いだし!




そしてやっぱり私とりのっちの予想通り、綾世は教室でひとり窓の外を眺めていた。




私はその横に並んで、卒業式に合わせたかのように満開に咲いた桜を見つめた。




「綾世、もう卒業だね」




「そーだね」




卒業なんて、ずっとずっと永遠に来なきゃいいと思ってたのに。


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