【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
そんな私を見て、綾世は呆れたように人差し指で私の額をツンと押した。
「どこまで迷惑かけたら気が済むんだよ。
俺が一生面倒見なきゃ、生きていけなんじゃないの、双葉」
と、私はあることに気づき、ドキンと心臓が揺れた。
今ものすごくさらっと、夢みたいなこと言わなかった?
なんだか、それって……。
「な、なんか、プロポーズみたい、だよ……」
すると、綾世はフッと面白そうに微笑んだ。
「それならそれでいいんじゃない?」
否定も拒否もしないってことは……
つ、つまり……プロポーズってことっ?
ええっ?
きゅ、急すぎて頭が追いつかないっ!
だけど、身体中を流れる血は沸騰しちゃったみたいに熱くなる。
不意打ちでそんなこと言うなんて、綾世ずるいよっ!