【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?


そんな私を見て、綾世は呆れたように人差し指で私の額をツンと押した。




「どこまで迷惑かけたら気が済むんだよ。

俺が一生面倒見なきゃ、生きていけなんじゃないの、双葉」




と、私はあることに気づき、ドキンと心臓が揺れた。




今ものすごくさらっと、夢みたいなこと言わなかった?




なんだか、それって……。




「な、なんか、プロポーズみたい、だよ……」




すると、綾世はフッと面白そうに微笑んだ。




「それならそれでいいんじゃない?」




否定も拒否もしないってことは……


つ、つまり……プロポーズってことっ?




ええっ?




きゅ、急すぎて頭が追いつかないっ!




だけど、身体中を流れる血は沸騰しちゃったみたいに熱くなる。




不意打ちでそんなこと言うなんて、綾世ずるいよっ!


< 375 / 378 >

この作品をシェア

pagetop