【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
…………ん?
今、私の名前が呼ばれた気がしたけど……。
本能的に東城くんの方へ目を向けると、東城くんがこっちに向かってキラキラスマイルを浮かべていて。
「じゃあ、もうひとりの図書委員は榛野で決定な」
「え、えっ!?」
ちょ、ちょ、ちょっと待って! 先生っ!!
何すべて終わったみたいに、教室から出て行こうとしてるのっ!
私は、はい、なんて言ってな……
「よろしくね、榛野さん♡」
「う…うぅっ…」
東城くんのスマイルには、有無を言わさない圧があって。
助けを求めるように綾世の方に目を向けると、綾世はこっちを振り返って呆れたような目で見ていた。
そして
〝ばーーか〟
と声を出さず、口を動かす。