視線の先にはあなたが

ため息つき
社内をうろうろ
皆さん忙しそう
この中に私もいたんだよね。


後ろから不意にあの人の声が
社長をどう取り込んだのかと
そしてまた婚約者だとのたまわった。
これで何人目?

「社長に取り入ってくれない?」

「自分でアプローチすればいいでは、私から言わなくとも、あなたやり方知ってるんでしょ?いつものパターンでね」

私の言葉でカチンと来たんでしょう
私の頬に手のひらが舞い落ちた

「島津さんは、さっさと渡せばいいんです」

「わかりました、今日は外にでてます、明日社長室にいらしてください、交代しましょう」

「わかればいいんです、島津さんは
目障りなんですから、社長もいってました、地味な女は嫌いだって」



まあ、嘘なんだろうけど、社長秘書じゃないし、社長の何が欲しいんだろ?私には関係ないし・・・


でもなんで涙がでるの?
叩かれたから?

まさか、私は社長の事を・・・ん ん違うそんなはずはないし・・・

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