視線の先にはあなたが
上原社長マイクを持ち
挨拶をした。
あちこちから聞こえる
悲鳴にも似た黄色い声
「今後、柚月に危害加えたら
会社にはいられないと思えよ、今までも僻地に赴任した方がいますから」
会場内から
「そんな理由で飛ばされたら、馬鹿馬鹿しい、そんな事しなければ柚月を守れないなら、別れろ」
「一也さん・・・・」
帰国してきたの?
また惑わすの?
鼓動が高鳴るのがわかった。
こんな所にいられない
「晃、ごめんなさい・・・」と
会場から出ていった。
私には、華やかな場所は似合わない
やっぱり実家に帰ろ・・・・
ケイは晃にあげる
私にはいらない。
初恋なんて実るわけないよね。
楽しかった
ありがとう、晃