狼×天然【HIT番外編】
はるはるは駅の周りを歩いてたところを可愛いなと思ってナンパした。
友達といるわけじゃなく一人で歩いてたから尚更ナンパしやすくてすぐに声を掛けた。
声のトーンとか
女の子っぽい仕草とか
ボディータッチとか
そんなさりげない女の子と感じさせられる仕草を見ると心の奥から癒される。
香水なのかシャンプーの匂いなのかは分からないけど、ほとんどの女の子からいい匂いがする。
やっぱ男に生まれたからには
異性である女の子に優しくしてあげるのが使命なんじゃないかなとも思う。
だから女の子にはとことん特別扱いをしてあげようと思った。
「今度は他の子と遊ぶの?」
「今度?」
「だって私とは遊んでくれないんでしょ?」
はるはるは甘えた声を出し上目遣いで俺の腕を掴んだ。
いつものパターン。
上目遣いで
甘えた声で
『誘ってよ』と言ってくる。
でも俺は二回同じ女の子と遊ぶのは好きじゃない。
二回遊んだら、向こうが俺のことを好きになっちゃうかもしれない。
そしたら俺は女の子を傷つけちゃう。
傷つけちゃうのだけは嫌だ。
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