変えたい気持ち


私泣いてるの?
篠崎君が、優しく指先で涙をすくってくれる。



「どうして…」


どうして、そんな言葉言ってくれるの?
阿津斗君とは、違う優しさ。
違う指。


阿津斗君…


私、あの頃に戻りたい。
篠崎君の指先の温もり、阿津斗君を思い出す。



「ほら、また。」



私の考えてることが分かるの?



「俺ね、ずっと晴が好きだったんだ」
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