隣のキミに恋した場合。~幼なじみの甘い誘惑~
「琴ちゃん、おはよう」
教室へついて席に座ると、高校に入ってから仲良くなった友達の杉崎真子(すぎさきまこ)ちゃんがすぐに声をかけてくれる。
「わぁ、真子ちゃんおはよー」
内巻きのふわっとボブに、少したれ目がちな可愛らしい二重。
色が白くて華奢で、身長も153センチでどこをとっても可愛い女の子な真子ちゃん。
性格も穏やかで女の子らしくて、いつもニコニコしていて優しくて大好きな友達。
「今日も3人一緒だね」
ふふっと可愛らしく笑う真子ちゃんに朝から癒されるー。
「仲が良くて羨ましいな」
そうかな? いつも一緒にいるし、これが普通だからよくわからない。
一煌と一聖は双子ってこともあり、この学校では珍しいから注目の的になっている。
高校だけじゃなくて、今まで小、中学校でも珍しいからと何かと注目を集めていた。
2人とも同じ顔をしているのに、性格はまるで正反対。
それなのに、顔は見分けがつかないほどそっくりだから、今まで私と一煌達の家族以外で見分けられた人は1人もいない。