隣のキミに恋した場合。~幼なじみの甘い誘惑~
きっといい相談相手になってくれそうな気がする。
「……いるけど、絶対に完全な私の片想いだから」
答えたけど、何だか凄く恥ずかしくて小声になった。
一聖のこと考えるだけで、胸がドキドキする。
「それって、一煌君?」
いきなり一煌の名前が出てきて、その反動で真子ちゃんを見る。
真子ちゃんも私のことを見ていたみたいで、目が合った。
でも、真子ちゃんの目力に目を逸らすことはできなくて、しばらく固まった。
「違う、かな」
遠慮がちに聞いてくる真子ちゃんにハッとして、ブンブンと思いきり首を横に振る。
「い、一煌はただの幼なじみだよ。私が好きなのは一煌じゃなくて……」
一聖だよってやっぱり恥ずかしくてその続きが言えなかった。