隣のキミに恋した場合。~幼なじみの甘い誘惑~
▽協力なんてしないから
「一煌、もう朝だよ。早く起きて」
一煌の部屋に入るなり部屋のカーテンを開ける。
「もうアラーム鳴ってるのに、毎朝起きないとか信じられない」
数分置きに鳴り続けてる目覚ましのアラームを順番に消して、布団に潜って寝ている困った幼なじみに溜め息をつく。
「朝からそんな怒るな……」
布団の中から聞こえてきたそんな小さな声にまた溜め息をつきそうになる。
怒りたくもなるんだけど。
もうずっと日課になってるけど、いつの間にか私が起こさないと起きなくなっちゃったんだよね。
「は~や~く~起きて!」
布団の上から一煌の体を揺らす。
「はぁ……耳に響く……」
もそっと布団から顔を出したと思えば、凄く迷惑そうな顔をされた。
「いつまでも寝てる一煌が悪いんでしょ。
ほら、さっさと起きる」
布団をバッと思いきり取ると、仕方なさそうに起き上がる。