隣のキミに恋した場合。~幼なじみの甘い誘惑~
「だって、琴がやった方が上手いじゃん」
ネクタイを結んであげると、満足気に笑う一煌。
「褒めたって何も出ないんだからね」
「一煌はまた琴ちゃんに甘えてるの?」
私のことには構わずにモグモグと朝ご飯を食べだした一煌。
クスクスと穏やかに笑いながら現れたのは、一煌の双子のお兄さんの相馬一聖(そうまいっせい)
「甘えてなんかねーよ。
琴がネクタイ結びたそうな顔してるからさせてるだけ」
誰がネクタイ結びたそうな顔してるって……?
「素直じゃないね、一煌は。
琴ちゃんにやってもらうのが嬉しいくせに」
そうなの?
それならそうと言ってくれれば。