隣のキミに恋した場合。~幼なじみの甘い誘惑~



一聖は、小さい頃から優しさの塊みたいな人で、今もそれは健在。



性格も穏やかで、一煌とは見分けがつかないほどそっくりなのに、性格は全然違うの。



「琴、暇ならレオンに餌やっといて」



「一煌だってご飯食べたんだから暇なのに」



「何か言った?」



「いいえー、何でもありません」



猫用のキャットフードの袋をガサガサと音をさせていると、お気に入りの寝床で寝ていた相馬家のアイドル猫レオンがのそのそと起きてきた。



「にゃー」



餌の用意をしていた私のところにレオンがやってきて体をすり寄せる。



「おはよう、レオン。

相変わらずレオンはキュートだね」



すり寄ってきたレオンを抱き上げると、ピンク色の鼻の頭にチュッとキスする。


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