大好きだよ、今も。
優斗side
朝。

俺はとびきり早起きして学校に行った。

淳に話を聞いてもらう約束をしていた。

「淳!」

「おう、優斗!」

いつもはふざけてるけど、今日は真面目だった。

「それで、何があった?」

「遊園地に行こうって誘われたのは知ってるだろ?

そのあと、観覧車の中で、両親のところに行くから、もう一緒に暮らせないって言われた。」

淳はきわめて真剣だった。

「いいじゃん、遠距離で。」

「彼女が行くのはフランスだし、

それに…」

まだ受け止められない事実。
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