大好きだよ、今も。
朝。

泣き疲れたせいか、久しぶりにゆっくり眠れた。

看護師さんに手伝ってもらって、車椅子にのり、売店へ向かった。

「あっ、唯翔くん!」

「…!柚花!?」

驚いていた。

まぁ、それはそうだよね、つい1週間前はしっかり歩けていたし。

頭の包帯だって。

「よかったらまた話さない?」

唯翔くんの提案で、いつもとは違う屋上へいった。

唯翔くんは車椅子を押してくれた。

「どうしたの?」

「昨日は手術だったんだ。

これも後遺症。」

自分の足を指差す。

「そっか。

大変だったね。」

「それに、あと1ヶ月も生きられないんだ、わたし。」

「…」

「昨日余命2週間って言われてさー…

って唯翔くん!?」

唯翔くんはわたしを抱きしめた。

いきなりのことに驚くわたし。

唯翔くんはやさしく言った。

「無理してんのバレバレ。

泣いてもいいんだよ。」

その一言で、昨日出尽くしたはずの涙がまた出てきた。

泣き止むまでずぅーっとそうしていてくれた。

そのあとは、唯翔くんに部屋まで送ってもらった。
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