大好きだよ、今も。
朝。


「おはよう、柚花」


「おはよー、いちご食べたいー」


寝ぼけてる。


「柚花ー、寝ぼけてないで、朝ごはん食べに行こう?」


「うんー」


お手伝いさんがつくる朝ごはん。


結構おいしい。


「柚花ー、今日、バスケの練習あるから、午前中ちょっと行ってくるな。」


「えー、いやー行かないでー」


柚花、こんなにすなおだったっけ。


「ごめんな、あと、午後は一応病院いこう。それが終わったら柚花の好きなとこいこう!」


「やったー!ねぇ、バスケってどこでやるのー?」


「近くの体育館だよ。柚花もやる?」


「ううん!やっぱりおうちで待ってる!」


30分後。


「行ってきますー!」


「行ってらっしゃーい!!」


雲ひとつない青空だ。


一応キャプテンだ。


体育館に入ると、自主練をしていたメンバーたちが集まる。


「お願いします!」


「じゃ、ちょっと着替えてくる」


着替えていると、


「優斗ー!」


淳がきた。


淳もクラブに入っている。


遅刻だし!


着替え終わってみんなと一緒に練習を始める。


練習開始から2時間半。


もうすぐで練習も終わりだ。


そんな時。


「優斗くん!!」


柚花がきた。


なんで柚花がここに?


しかも今日は一応自主練の日でコーチもいない。


「ヒュー!彼女か!?」


メンバーが囃し立てる。


「違うって。

淳、ちょっと抜ける。」


「はいよー」


柚花のところに走る。


朝とは違う、花柄のマキシワンピだ。


「なんで柚花きたの?」


柚花は、


「だって…待ちきれなかったんだもん」


と言った。


もう、しょうがないやつ。


「10分くらい待ってて。」


「淳ー、柚花待ってるし、俺もう帰るわー」


「まぁ、頑張れ」


淳は全部知ってる。
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