大好きだよ、今も。
病院についた。

「…優斗くん!」

柚花のお母さんは泣いていた。

胸がざわつく。

嫌な予感がする。

「柚花はね…今晩がヤマみたいなの」

衝撃が走った。

そんな。

あんなに元気だったのに。

とにかく、柚花の手を握った。

初めて手をつないだとき。

退院祝いの初デート。

あのときより細くなっていた手。

力を入れたら折れそうだった。

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