大好きだよ、今も。
柚花side
気がつくと、人工呼吸器がつけられていて、優斗くんは泣いていた。

まだ生きてる。

それだけでほっとした。

しかしやっぱり、もうすぐで死ぬかもと思うと怖くて、泣きそうになった。

それから優斗くんはずっといてくれた。

「優斗くん!お水とってー!」

信じられないぐらいに回復した。

でも…

バシャ

「ん?柚花?」

優斗くんが開けてくれたペットボトル。

手が震えて、力が入らなくて。

こぼしてしまった。

震えに気づいた優斗くんが、手をそっと握って、こういった。

「大丈夫だから。」

なんでだろう、優斗くんに言われるとすごく安心する。

< 157 / 176 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop