大好きだよ、今も。
優斗くんは、そのあとご飯を食べて、病院に連れて行ってくれた。


小さい頃から病院は苦手。


透析は痛いし、入院は暇だし。


そんな入院生活を楽しくしてくれたのは、優斗くんなんだ。


「渡辺柚花さんー」


名前を呼ばれて、優斗くんと中に入る。


「今日はどうしたの?」


「喘息の発作が昨日あって。」


「そっか。とりあえず診察しよう。」


診察後。


「特に大きな異常はないから大丈夫。


あんまり走ったりしないようにね。」


よかった。


優斗くんと病院から出ると、ちょうど2時ぐらいだった。


「どこいきたい?」


午前中ずっと考えてた。


「ショッピングモール!!」


「じゃあ、行こうか!」


歩いて15分。


地元の大きなショッピングモールについた。


休日だから、すごい人。


お気に入りのアクセサリー屋さんに入ると、綺麗なブレスレットがあった。


「わぁ、きれいー」


優斗くんは、照れくさそうに、


「お揃いにする?」


と聞いてきた。


わたしはもちろん、


「うん!」


と言った。


わたしはピンク。


優斗くんはブルー。


治療も、これがあれば頑張れる気がしてきた!


透析は週2回。


火曜日と日曜日。


明日だ。


そのあとも、色んなお店を回って、いっぱい遊んだ。


家に帰る頃には6時で暗くなり始めていた。


優斗くんの家に帰り、夕食。


そのあとは一緒にテレビ。


やっぱり一緒に寝るのにはまだ慣れない。


ちょっと恥ずかしかったけど、勇気を出して言ってみたんだ。


「怖いから、一緒に寝よう?」


優斗くんは一瞬驚いた顔をした後、


「もう、しょうがないなー、柚花は怖がりなんだから。」


と言ってOKしてくれた。


今夜はぐっすり眠れそう。
< 16 / 176 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop