大好きだよ、今も。
「柚花。」

「優斗くん…」

すごく苦しんでいた。

「ごめんな、苦しいよな…」

柚花はゆっくりと最期の言葉を話し始めた。

「まず、優衣。

ありがとう。

いっつもドジなわたしを助けてくれて、たくさんお見舞いも来てくれて。

本当にありがとう。

わたし優衣のいい親友になれたかな?」

鈴木がうんうんと頷くと笑顔になった。

「パパ…ママ…

いつも仕事で忙しかったけど、休みはたくさん遊んでくれたし、わたし、パパとママの子で、本当に良かったよ。」

柚花のお母さんが泣き崩れた。

「最後に、優斗くん。

優斗くんはいつも優しくて、大人で。

いっぱい遊びたいはずなのに、毎日お見舞いに来てくれて。

優斗くんのこと…

大好きだよ」

ピッ、ピッ、ピーーー

「午後4時46分。

渡辺柚花さんご臨終です。」
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