大好きだよ、今も。
優斗side
俺は、前田優斗、17歳。

両親が医者で、父さんが治療している、渡辺柚花に勉強を教えている。

柚花は一生透析が必要で、学校にも行ってないから、代わりに勉強を教えていた。

コンコン

「柚花。」

あれが柚花。

色白で、ふわふわした栗色の髪に、大きな目。

まさに美少女。

早速勉強を始める。

物分かりがすごくいいから、教えやすい。

学校なら、学年1位になりそうだ。

「じゃあ、今日はここまで。中庭に散歩でも行く?」

勉強のあとの散歩が楽しい。

小さい頃から、何もしなくても周りに人が集まってきた。

そうするうち、俺はみんなとあまり深く付き合わなくなった。

今は深く付き合ってるのは、柚花と親友の淳だけ。

だから、柚花とは気まずくなりたくないし、告白はしないでおく。

「もうそろそろ暗くなってきたし、帰るか。」

帰りたくない。

でも、柚花が体調くずして会えなくなるのはもっと嫌だ。

「じゃあ、またあした。透析頑張って。」

こうして、今日も終わった。
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