大好きだよ、今も。
放課後。

教室に行くと。

もう春人くんはきていた。

「いきなりごめん。

実は、柚花さんに一目惚れしたんだ。

俺と付き合ってほしいんだ。」

かっこいいし、優しいけど、到底優斗くんには叶わなくて。

もちろん迷いなんてなかった。

「気持ちは嬉しいんだけど…」

春人くんの顔が曇る。

「実はわたし、優斗くんと付き合ってるんだ。

だから、春人くんの気持ちには応えられない。

ごめんね。」

春人くんは泣かなかった。

わたしが春人くんだったら泣いちゃうだろうな。

「そっか。優斗には叶わないわ 笑」

わたしは、

「本当にごめんね。」

そう言って、部屋をあとにした。
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