大好きだよ、今も。
そういえば、今日は柚花の透析の日だ。


早く行かなきゃ。


「淳〜、俺さ、今日柚花の透析の日だから、早く行かないといけないから、掃除当番頼んだ!」


淳には柚花のことは全部言ってある。


「ったく、しょうがねーな!そのかわり、今度なんか奢れよ!」


柚花のことをわかってくれる大切な親友。


キーンコーンカーンコーン


「よっしゃ!放課後!!淳!あとは頼んだ!!」


ダッシュで校舎をでて、自転車置き場へ。


そして、そこから病院まで全力で20分。


病院へついた。


いまは4:10。


もう終わってるな。


息を整え、


コンコン


「柚花〜」


「…優斗くん…」


透析の日はいつも辛そうだ。


吐き気や頭痛がひどいらしい。


顔も青白い。


だから、透析の日は、勉強をやめて、寄りそってやる。


「柚花、どう?」


「ちょっと、気持ち悪い。」


トイレに向かう柚花。


うまく吐けなくてかわいそうだ。


「ウェ、ゴホゴホ」


背中をさすると落ちついてくる。


「ベットに戻ろうか。」


しばらくするとすぅすぅ寝息が聞こえる。


かわいい。


つらいのに、生きるために一生懸命頑張っている柚花。


そういうところに惹かれたのかもしれない。
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