大好きだよ、今も。
柚花side
その日は冬なのに暖かくて、ポカポカしてる日だった。


「柚花ちゃん、ちょっといいかな。」


その日は透析の日なのに、調子よかった。


「柚花ちゃん。………



退院できることになったよ!


おめでとう!」


嬉しいけど、初めての一人暮らしになる。


ちょっと不安。


病室に戻ると、頭の中は喜びより不安の方が大きかった。


コンコン


「柚花!


退院おめでとう!


よかったね。」


「う、うん。」


言葉を濁す。


「嬉しくないの?」


「嬉しいけど…私の両親は、海外で仕事してるから、一人暮らしになるんだ。それに、学校に馴染めるかも不安で…」


すると、優斗くんはひらめいたように、


「じゃあ、うちで住もうよ!といっても父さんは病院で忙しいし、母さんは出て行ったけど。」


さらっと言った。


いつも悲しそうだったのは、寂しかったからなんだね。


私にはできないかもしれないけど、寂しさを少しでも紛らわせてあげたい、と思った。


「うん!優斗くんとなら毎日楽しそう!」


そのまま、優斗くんは、お父さんのところへ行き、許可をもらって帰ってきた。


「一緒に住んでもいいって!」


よかった。


毎日楽しくなりそう。
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