大好きだよ、今も。
柚花side
朝。

うぅ、緊張してきた。

だって、今日は優斗くんを振っちゃう日。

こんな優しい優斗くんと離れたくない。

この家にはもう帰ってこないと思う。

泣きそうになるのを抑えて、優衣に選んでもらったコスメでメイクをはじめた。

メイクが終わり、優斗くんを呼ぶ。

「優斗くんー!準備できたよ〜!!」

2人で家を出る。

優斗くんが鍵をかけている間、わたしは3か月間暮らした家を眺めていた。

もう帰ってくることはないのかな。

いや、絶対治して帰ってくるんだ!
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