彼が嘘をついた
彼からの質問に、

「えっと…。
…隼人くんに聞いてから、決めようと思っていたんだけど…」

「あー、そっか。
じゃあまずは、昼飯を決めよう！それで、夕食は被らないようにしよう！
俺は、ミックスフライ定食にする。
遥は？」

彼に言われてメニューを見て、ご飯が食べたいと思った私は、
「親子丼が食べたい」と答えた。

「了解！
ドリンクバーは？」

「つけてください」

「分かった」

すぐに隼人くんが店員さんを呼んで、オーダーをしてくれた。

それぞれにドリンクを持って来ると、
「さて。夕食なんだけど…」と彼は言葉を濁して。
次の言葉を待っていると、
「定番すぎて申し訳ないけど、俺、カレーが食べたい！」
そう言われた。

「えっ？カレー？」
思わず聞き返す。

「そう、カレー。
今夜、作ってくれない？」

「うん、いいけど…。
何かこだわりとかある？
例えば…。"ルーから作る"とか、"お肉はビーフ"とか…」

「いや、特にない。
いつも遥が作るのでいいよ。お願いできる？」

「…分かった。
でも、ちゃんと買い物から付き合ってね」

「それはもちろん！」

こうして夕食のメニューが決まった。

そして、ランチが運ばれて来て、私たちは食べ始めた。



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