彼が嘘をついた
「ここです。どうもありがとう」
マンションの前について、いがら…じゃない、隼人くんの方を向いてお礼を言う。
「ここ?
遥も大樹も、凄いところに住んでるんだな!」
マンションを見上げ、驚いたように言われた。
就職を機に、1人暮らしをさせてもらっている。
最初は、祖父にも父にも反対されたが、ヒロくんがこのマンションを見つけてくれて、
「ここならセキュリティもしっかりしてるし、俺も隣の部屋に入るから、何かあったら遥を守ります!」
と、祖父と父を説得してくれたんだ。
「まぁ、そうかな?
"1人暮らしをしたい"って言ったら、反対されたんだけど、ここで、ヒロくんが隣の部屋にいることで、認めてもらったの」
事実を、そのまま言った。
「…そっか。
ここまででいいか?
また来週、会社でな。
おやすみ」
「うん、ありがとう。
おやすみなさい、また来週」
マンションの前で挨拶をして隼人くんと別れた。
そのままマンションに入り、7階の自分の部屋まで行き、鍵を開けて靴を脱ぎソファーに倒れ込むと、一気に疲れがやって来た。
ヒロくん以外の男の人と、こんなに長い時間2人きりでいたのって、はじめてかも知れない。
でも…、イヤな感じはしなかった。
なんだろう…
私、隼人くんに流されちゃってるのかな?
マンションの前について、いがら…じゃない、隼人くんの方を向いてお礼を言う。
「ここ?
遥も大樹も、凄いところに住んでるんだな!」
マンションを見上げ、驚いたように言われた。
就職を機に、1人暮らしをさせてもらっている。
最初は、祖父にも父にも反対されたが、ヒロくんがこのマンションを見つけてくれて、
「ここならセキュリティもしっかりしてるし、俺も隣の部屋に入るから、何かあったら遥を守ります!」
と、祖父と父を説得してくれたんだ。
「まぁ、そうかな?
"1人暮らしをしたい"って言ったら、反対されたんだけど、ここで、ヒロくんが隣の部屋にいることで、認めてもらったの」
事実を、そのまま言った。
「…そっか。
ここまででいいか?
また来週、会社でな。
おやすみ」
「うん、ありがとう。
おやすみなさい、また来週」
マンションの前で挨拶をして隼人くんと別れた。
そのままマンションに入り、7階の自分の部屋まで行き、鍵を開けて靴を脱ぎソファーに倒れ込むと、一気に疲れがやって来た。
ヒロくん以外の男の人と、こんなに長い時間2人きりでいたのって、はじめてかも知れない。
でも…、イヤな感じはしなかった。
なんだろう…
私、隼人くんに流されちゃってるのかな?