彼が嘘をついた
翌日土曜日の午後7時。
私は美容室『Bell』の前にいた。
ここは、兄の友人·佐野和馬(サノ カズマ)さんがオーナーを務める美容室。
私は和馬さんが新人の頃にカットモデルをやっていて、それからずっと、髪は和馬さんにカットしてもらっている。
昨日、突然、髪型を変えたいと思い和馬さんに連絡したら、今日、お店が終わるこの時間なら大丈夫だよと言われてやって来た。
「こんばんは」
挨拶をしながら扉を開けて店内に入る。
和馬さんは、奥で新人らしい男の人に、何か教えてるみたいだ。
ちょっと早かったかな?
もう少し後に来れば良かったかも。
案の定、受付にいる女性に、
「申し訳ございません。本日の受付は終了したんですが…
明日以降でよければ、ご予約をお入れしましょうか?」
と尋ねられた。
すると、その声を聞いた和馬さんがやってきて、
「ごめんね、美和ちゃん。彼女は僕のお客さんだからいいの。
遥ちゃん。上がって待ってて。すぐに準備するから」
そう言ってくれた。
美和ちゃんと呼ばれた女性は、私にスリッパを出すと、
「失礼いたしました。
こちらへどうぞ」
と案内してくれた。
「…ありがとうございます」
私は彼女に着いて行く。
いつも和馬さんにカットしてもらう席についた。
私は美容室『Bell』の前にいた。
ここは、兄の友人·佐野和馬(サノ カズマ)さんがオーナーを務める美容室。
私は和馬さんが新人の頃にカットモデルをやっていて、それからずっと、髪は和馬さんにカットしてもらっている。
昨日、突然、髪型を変えたいと思い和馬さんに連絡したら、今日、お店が終わるこの時間なら大丈夫だよと言われてやって来た。
「こんばんは」
挨拶をしながら扉を開けて店内に入る。
和馬さんは、奥で新人らしい男の人に、何か教えてるみたいだ。
ちょっと早かったかな?
もう少し後に来れば良かったかも。
案の定、受付にいる女性に、
「申し訳ございません。本日の受付は終了したんですが…
明日以降でよければ、ご予約をお入れしましょうか?」
と尋ねられた。
すると、その声を聞いた和馬さんがやってきて、
「ごめんね、美和ちゃん。彼女は僕のお客さんだからいいの。
遥ちゃん。上がって待ってて。すぐに準備するから」
そう言ってくれた。
美和ちゃんと呼ばれた女性は、私にスリッパを出すと、
「失礼いたしました。
こちらへどうぞ」
と案内してくれた。
「…ありがとうございます」
私は彼女に着いて行く。
いつも和馬さんにカットしてもらう席についた。