彼が嘘をついた
すぐに和馬さんはやってきて、
「美和ちゃん。石川くん。あとは大丈夫だから、今日は上がっていいよ。
お疲れさま」
と、残っている2人に声をかけた。
「お疲れさまです」
「お疲れさまでした」
それぞれに挨拶をして2人が出て行くと、和馬さんと2人きりになった。
「ごめんね、遥ちゃん。
もう少し早く終わると思ったんだけど。
…で今日は、カットとカラーリングだっけ?」
和馬さんは私の髪を梳きながら問いかけた。
私の髪は、背中の真ん中くらいまでの長さがある。今日はそれを20㎝くらい切り、肩より少し長いくらいにして、真っ黒な髪色を、ちょっと明るくしたい。
昨日のうちに、イメージは和馬さんに伝えてある。
私にしては、かなり勇気がいるイメチェンだ。
「まずはカットしちゃうけど…いいね」
鏡越しに問いかける和馬さん。
「はい、お願いします」
私は答えた。
すると、何のためらいもなくハサミを入れた和馬さん。
左サイドから、思っきり切られた。
「もう、前の長さに戻したいって言ってもダメだからね」
言いながら、勢いよくカットしていく。
「そんなこと言わないから大丈夫です」
「そっか。
遥ちゃんにしては、かなり思い切ったイメチェンだね。
どうしたの?
彼氏でも出来たの?」
「…ノーコメントです」
「なんだ、つまんない」
「美和ちゃん。石川くん。あとは大丈夫だから、今日は上がっていいよ。
お疲れさま」
と、残っている2人に声をかけた。
「お疲れさまです」
「お疲れさまでした」
それぞれに挨拶をして2人が出て行くと、和馬さんと2人きりになった。
「ごめんね、遥ちゃん。
もう少し早く終わると思ったんだけど。
…で今日は、カットとカラーリングだっけ?」
和馬さんは私の髪を梳きながら問いかけた。
私の髪は、背中の真ん中くらいまでの長さがある。今日はそれを20㎝くらい切り、肩より少し長いくらいにして、真っ黒な髪色を、ちょっと明るくしたい。
昨日のうちに、イメージは和馬さんに伝えてある。
私にしては、かなり勇気がいるイメチェンだ。
「まずはカットしちゃうけど…いいね」
鏡越しに問いかける和馬さん。
「はい、お願いします」
私は答えた。
すると、何のためらいもなくハサミを入れた和馬さん。
左サイドから、思っきり切られた。
「もう、前の長さに戻したいって言ってもダメだからね」
言いながら、勢いよくカットしていく。
「そんなこと言わないから大丈夫です」
「そっか。
遥ちゃんにしては、かなり思い切ったイメチェンだね。
どうしたの?
彼氏でも出来たの?」
「…ノーコメントです」
「なんだ、つまんない」