彼が嘘をついた
彼の元カノもお嬢様
隼人くんとヒロくんにもお箸とおしぼりを渡して食べ始めようとしたときに、後ろから声をかけられた。
振り返ると、真由子と佐倉さん。
「私と美幸も、一緒に食べていいですか?
だって、佐久間部長もさっき、"みんなで食べた方が美味しい"って、おっしゃってましたもんね」
「……………」
「……………」
「……………」
本当はイヤだけど、そんなふうに言われたら断れない。
私たちは、顔を見合わせて頷きあった。
代表して美鈴先輩が、
「…どうぞ」と言って、席をずれた。
真由子は「失礼します」と、先輩とヒロくんの間に座る。
先輩と真由子の間は、もう1人入れるスペースがある。
当然、佐倉さんはそこに座ると思った。
しかし…。
「私はやっぱり、隼人の隣がいい!」
佐倉さんはそう言って、隼人くんと私の間に入ろうとした。
「美幸…じゃなくて、佐倉さんはこっちにどうぞ!」
しかし、間一髪。
隼人くんが私との距離を縮め、彼と兄の間に佐倉さんを座らせる。
そして、荷物を佐倉さんとの間に置いて、彼女との距離をとった。
「え~っ!
隼人ったら冷たい。
でも、まぁいっか。
あっ。ねぇ真由子。私もここの庶民のお弁当、食べていいの?
お箸もないんだけど?」
佐倉さんは、そんな失礼な言葉を平然と言った。
振り返ると、真由子と佐倉さん。
「私と美幸も、一緒に食べていいですか?
だって、佐久間部長もさっき、"みんなで食べた方が美味しい"って、おっしゃってましたもんね」
「……………」
「……………」
「……………」
本当はイヤだけど、そんなふうに言われたら断れない。
私たちは、顔を見合わせて頷きあった。
代表して美鈴先輩が、
「…どうぞ」と言って、席をずれた。
真由子は「失礼します」と、先輩とヒロくんの間に座る。
先輩と真由子の間は、もう1人入れるスペースがある。
当然、佐倉さんはそこに座ると思った。
しかし…。
「私はやっぱり、隼人の隣がいい!」
佐倉さんはそう言って、隼人くんと私の間に入ろうとした。
「美幸…じゃなくて、佐倉さんはこっちにどうぞ!」
しかし、間一髪。
隼人くんが私との距離を縮め、彼と兄の間に佐倉さんを座らせる。
そして、荷物を佐倉さんとの間に置いて、彼女との距離をとった。
「え~っ!
隼人ったら冷たい。
でも、まぁいっか。
あっ。ねぇ真由子。私もここの庶民のお弁当、食べていいの?
お箸もないんだけど?」
佐倉さんは、そんな失礼な言葉を平然と言った。