彼が嘘をついた
髪全体にカラーをつけ終わると、
「馴染むまで20分くらい待っててね」
そう言って和馬さんは、床に落ちてる私の髪や、作業台の上を片付けはじめた。
それが終わると、
「ちょっと裏に行ってくるから」
そう言って事務所へと入って行った。
しばらくして事務所から出てくると、ティーカップが2つと、クッキーが入ったお皿を載せたトレイを持っていた。
「もうちょっとかかるから、ティータイムにしよう」
和馬さんは私にティーカップを渡してくれた。
「はい、ありがとうございます」
そう言って、温かい紅茶を飲んだ。
ティータイムが終わったら、髪を流してドライヤーをかけてもらった。
時間はもう、8時半を過ぎようとしている。
「こんな感じだけど、どうかな?」
セットして、和馬さんが鏡を見せてくれる。
全体的に、深みのあるブラウンに染まったセミロングの髪。
1時間半前の、真っ黒のロングヘアーの私とは、全然違う。
「はい、大丈夫です。
こんな遅い時間まで、ありがとうございました」
「そっか、良かった。
遥ちゃんの艶のあるキレイな黒髪、こんなに切っちゃったし、染めちゃったけど…。
この髪色と長さも似合うね。
…きっと、遥ちゃんだから似合うんだろうけど」
「…いえ、そんな…」
和馬さんの誉め言葉に照れてしまう。
「馴染むまで20分くらい待っててね」
そう言って和馬さんは、床に落ちてる私の髪や、作業台の上を片付けはじめた。
それが終わると、
「ちょっと裏に行ってくるから」
そう言って事務所へと入って行った。
しばらくして事務所から出てくると、ティーカップが2つと、クッキーが入ったお皿を載せたトレイを持っていた。
「もうちょっとかかるから、ティータイムにしよう」
和馬さんは私にティーカップを渡してくれた。
「はい、ありがとうございます」
そう言って、温かい紅茶を飲んだ。
ティータイムが終わったら、髪を流してドライヤーをかけてもらった。
時間はもう、8時半を過ぎようとしている。
「こんな感じだけど、どうかな?」
セットして、和馬さんが鏡を見せてくれる。
全体的に、深みのあるブラウンに染まったセミロングの髪。
1時間半前の、真っ黒のロングヘアーの私とは、全然違う。
「はい、大丈夫です。
こんな遅い時間まで、ありがとうございました」
「そっか、良かった。
遥ちゃんの艶のあるキレイな黒髪、こんなに切っちゃったし、染めちゃったけど…。
この髪色と長さも似合うね。
…きっと、遥ちゃんだから似合うんだろうけど」
「…いえ、そんな…」
和馬さんの誉め言葉に照れてしまう。