彼が嘘をついた
美鈴先輩に促され、私はお見合いの様子を話し出した。
お見合いの相手が隼人くんで驚いたこと、
1人で彼の話を聞く勇気がなくてヒロくんにもついていてもらったこと、
隼人くんと入社前に会っていたこと、
彼に一目惚れされていたこと、
ずっと好きだったと告白されたこと…
うまく伝えられなかったけど、それでも3人は、しっかり私の話を聞いてくれた。私は、それが嬉しかった。
「遥は、五十嵐くんの話を全部聞いてどう思ったの?」
「えっ…?」
「驚きが先に来るのは分かるけど、それ以外はど う感じた?」
先輩が、まっすぐに私を見て聞いてくる。
私も"ちゃんと答えなくちゃ"と、自分が感じたことを伝える。
「…嬉しかった、です。
隼人くんが、そんなふうに私のことを想ってくれていたのが、すごく嬉しかった…。
でも……」
「でも?」
「…いろんなことを、ヒロくんも真由子も知っているのに、私だけが知らなくて…。それがちょっと淋しかった…」
「そっか…。それはそうだよね…。
でもさ。遥にとって、それは許せること?それとも、絶対に許せないこと?どっち?」
「えっ…?」
「私ね、そこの気持ちは肝心だと思うの。
でも、その前に。
遥は五十嵐くんと、これからも付き合って行きたい?」
お見合いの相手が隼人くんで驚いたこと、
1人で彼の話を聞く勇気がなくてヒロくんにもついていてもらったこと、
隼人くんと入社前に会っていたこと、
彼に一目惚れされていたこと、
ずっと好きだったと告白されたこと…
うまく伝えられなかったけど、それでも3人は、しっかり私の話を聞いてくれた。私は、それが嬉しかった。
「遥は、五十嵐くんの話を全部聞いてどう思ったの?」
「えっ…?」
「驚きが先に来るのは分かるけど、それ以外はど う感じた?」
先輩が、まっすぐに私を見て聞いてくる。
私も"ちゃんと答えなくちゃ"と、自分が感じたことを伝える。
「…嬉しかった、です。
隼人くんが、そんなふうに私のことを想ってくれていたのが、すごく嬉しかった…。
でも……」
「でも?」
「…いろんなことを、ヒロくんも真由子も知っているのに、私だけが知らなくて…。それがちょっと淋しかった…」
「そっか…。それはそうだよね…。
でもさ。遥にとって、それは許せること?それとも、絶対に許せないこと?どっち?」
「えっ…?」
「私ね、そこの気持ちは肝心だと思うの。
でも、その前に。
遥は五十嵐くんと、これからも付き合って行きたい?」