彼が嘘をついた
五十嵐くんが提案したルールは3つ。
1つ目は、お互いに名前で呼び合うこと。
五十嵐くんは、すんなり私のことを"遥"と呼んだけど、私は彼を名前で呼ぶなんて無理。
だって、年上だし…。
そう言って抵抗してみたけど、
「却下!
ちゃんと俺のことを"隼人"って呼ばないと、今日は帰れないって思って」
そう言われた。
「とりあえず、2つ目に行くよ」
そうして提案された2つ目のルールは、会社の昼休憩はなるべく一緒に過ごすこと。
これは、大丈夫そう。
受付に入ると、交代になるから厳しいけど、通常の事務業務なら時間通りにお昼休憩がとれるし、今までもヒロくんや真由子を含めた4人で過ごしていたから、あまり変わらない。
「うん、分かった」
そう答えた。
ラスト·3つ目の提案は、『週末は、なるべく一緒に過ごすこと』。
「一緒に映画を見たり、ショッピングに付き合ってくれるっていうこと?」
「…まぁ、それもあるかな」
「……………?」
「…夜も、どちらかの部屋で一緒に過ごすの!
もちろん泊まりで!
…意味、分かるよな?」
「えっ………と?
………それは、無理…です」
多分、顔を赤いしながら否定すると、
「うん。遥なら、そう言うと思った。
でも、最初に言った通り、遥の許可が下りるまで手は出さないから安心して」
そう言われても、無理に決まってる。
1つ目は、お互いに名前で呼び合うこと。
五十嵐くんは、すんなり私のことを"遥"と呼んだけど、私は彼を名前で呼ぶなんて無理。
だって、年上だし…。
そう言って抵抗してみたけど、
「却下!
ちゃんと俺のことを"隼人"って呼ばないと、今日は帰れないって思って」
そう言われた。
「とりあえず、2つ目に行くよ」
そうして提案された2つ目のルールは、会社の昼休憩はなるべく一緒に過ごすこと。
これは、大丈夫そう。
受付に入ると、交代になるから厳しいけど、通常の事務業務なら時間通りにお昼休憩がとれるし、今までもヒロくんや真由子を含めた4人で過ごしていたから、あまり変わらない。
「うん、分かった」
そう答えた。
ラスト·3つ目の提案は、『週末は、なるべく一緒に過ごすこと』。
「一緒に映画を見たり、ショッピングに付き合ってくれるっていうこと?」
「…まぁ、それもあるかな」
「……………?」
「…夜も、どちらかの部屋で一緒に過ごすの!
もちろん泊まりで!
…意味、分かるよな?」
「えっ………と?
………それは、無理…です」
多分、顔を赤いしながら否定すると、
「うん。遥なら、そう言うと思った。
でも、最初に言った通り、遥の許可が下りるまで手は出さないから安心して」
そう言われても、無理に決まってる。