恋色×模様

「えっ!?」

「やっぱお前変!」

「そんなことないよっ?」
「あのな〜?俺が何年お前の幼なじみだと思ってんの?」

「えっ…10年くらい?」

「そうだ!そんだけ一緒にいたら
お前の癖ぐらいわかるようになるから」





私の…くせ?







「癖って何!?」

「それは内緒。で、やっぱなんかあるんだろ?」



沈黙が流れる。


その沈黙を破ったのは飛鳥だった。







「…陽志のことか?」

「違うよっ!」

「…そっか。ま、夏希がちゃんと言ってくれるまで
問い詰めないから」


「…えっ?」





飛鳥はまた川へと歩き出す。

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