オトナチック
「せめてどこの地域の病院にいるかって言うのがわかったら…。

そしたら後は興信所に依頼するなり、人脈を利用するなりして…」

ブツクサと呟いている杉下くんに、
「人脈って、友達いるの?」

私は言った。

「俺のことをそんな風に思っていたのか?

1人も友達がいないヤツって」

杉下くんがいじけたので、
「すみませんでした…」

私は謝った。

「高浜の方こそ、病院関係の仕事に勤めている友達はいないのかよ?」

そう聞いてきた杉下くんに、
「びょ…何でそれ限定なの!?」

私は驚いて聞き返した。

「いないのかよ…」

嘆くように呟いた杉下くんに、
「失礼ね!

病院関係に勤めている人はいないけど、友達はいます!」

私は何クソと言うように言い返した。
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