オトナチック
私はスマートフォンを取り出すと、名古屋市の鶴舞駅に病院があるかどうかと検索をした。

「あった！」

思わず声をあげた私に、杉下くんが画面を覗き込んできた。

「『名古屋大学医学部附属病院』、か。

写真を見る限り、ずいぶんと大きい病院なんだな」

杉下くんは呟くように言った。

「脳梗塞で倒れたって言ってたから、大きな病院で入院している可能性はあると思う。

ここがダメだったら、名古屋市内にある大きな病院を回って聞いてみるって言う方法もあるわ」

そう言った私に、
「なるほど。

そうと決まったら、名古屋市内の大きな病院を調べてリストアップしよう」

杉下くんは首を縦に振ってうなずいた。
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