オトナチック
どちらからと言う訳ではないけど、唇を離すと、私たちは微笑みあった。
「って…ここ、仏壇の前だよ」
場所を思い出した私は杉下くんに話しかけた。
「えっ…ああ、そう言えばそうだったな」
話しかけられた杉下くんは思い出したと言う顔をした。
「でも、いいんじゃないか?」
そう言った杉下くんに、
「な、何が?」
私は思わず聞き返した。
「ばあちゃんに本当の婚約者になりましたって言うことを伝えることができたんだし」
「そ、それはそうだけど…」
そのおばあさんが見ている訳じゃないけど、仏壇の前でって言うのは果たしてどうなのだろうか…?
「何かご不満でも?」
杉下くんはそう言って、ニヤリと笑った。
会社では想像できなかったけど、こんなイジワルなところがあるんだ…。
「何にもありません」
笑いながら答えた私に、
「これからもよろしく」
杉下くんはそう言って微笑んだ。
「って…ここ、仏壇の前だよ」
場所を思い出した私は杉下くんに話しかけた。
「えっ…ああ、そう言えばそうだったな」
話しかけられた杉下くんは思い出したと言う顔をした。
「でも、いいんじゃないか?」
そう言った杉下くんに、
「な、何が?」
私は思わず聞き返した。
「ばあちゃんに本当の婚約者になりましたって言うことを伝えることができたんだし」
「そ、それはそうだけど…」
そのおばあさんが見ている訳じゃないけど、仏壇の前でって言うのは果たしてどうなのだろうか…?
「何かご不満でも?」
杉下くんはそう言って、ニヤリと笑った。
会社では想像できなかったけど、こんなイジワルなところがあるんだ…。
「何にもありません」
笑いながら答えた私に、
「これからもよろしく」
杉下くんはそう言って微笑んだ。