オトナチック
エピローグ
おばあさんが亡くなってから、1年を迎えた。
「芽衣子、そんなことしなくてもいいから向こうで休んでなよ」
荷ほどきをしている私に声をかけてきたのは、夫になった杉下くんだ。
「ありがとう。
でも、もう少しで終わるから」
私は答えると、また荷ほどきへと戻った。
今日、私たちはここに引っ越してきた。
杉下くんのおばあさんが住んでいたあの家で暮らすことになったのだ。
荷ほどきをしている私の横で、杉下くんは仏壇の前に腰を下ろした。
仏壇の前には杉下くんのおじいさんとおばあさんの遺影が置いてある。
彼らに向かって微笑んだ後、チーンとお鈴を鳴らした。
杉下くんは両手をあわせると、
「じいちゃん、ばあちゃん、芽衣子が2人の孫になったよ。
それから、ひ孫もできたよ」
と、話しかけた。
「芽衣子、そんなことしなくてもいいから向こうで休んでなよ」
荷ほどきをしている私に声をかけてきたのは、夫になった杉下くんだ。
「ありがとう。
でも、もう少しで終わるから」
私は答えると、また荷ほどきへと戻った。
今日、私たちはここに引っ越してきた。
杉下くんのおばあさんが住んでいたあの家で暮らすことになったのだ。
荷ほどきをしている私の横で、杉下くんは仏壇の前に腰を下ろした。
仏壇の前には杉下くんのおじいさんとおばあさんの遺影が置いてある。
彼らに向かって微笑んだ後、チーンとお鈴を鳴らした。
杉下くんは両手をあわせると、
「じいちゃん、ばあちゃん、芽衣子が2人の孫になったよ。
それから、ひ孫もできたよ」
と、話しかけた。