迷 ~これが全てのはじまりだった~


「いらっしゃい」

「ヒッ…」


突然、声をかけられ私の身体が大きく跳ねる。


急いで辺りを見渡したが、しわがれた声の主がまるで見当たらない。



薄暗い店内の中、徐々に慣れてきた私の目に飛び込んできた物に驚き息をのむ。




「………ッ!」


に、人形?



店内にはたくさんの人形が、ところ狭しと置いてあったのだ。


グルリと見回せば、百体以上の人形がいるの分かる。



呼吸をするのも忘れてしまいそうなほどの人形達の数の多さに、圧迫感を感じた。

< 4 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop