蜜味ヴァンパイア～薔薇の花園～

血と薔薇と秘めた片想い

【ひより編】

「春日、頑張って！応援してるから！」

私は、何度、そう言ったことだろう？

幼なじみの春日は、大和に一途に片想いしていた。

だから、言えない‥‥‥‥‥。

まさか、私も、大和のことを『好き』だなんて‥‥‥‥‥‥。

春日が、大和の名前を口にするたびに、胸が苦しくなる。

だから、この『恋』は、私の『秘めた片想い』。

誰にも言えない。

例え、陽菜たちにも‥‥‥‥‥。

そして、本人にはもっと‥‥‥‥‥。