蜜味ヴァンパイア~薔薇の花園~
#4
慌てて走っているボクの前に、突然、『ソイツ』は現れた。
金色に輝く髪が、ひと際、目を引くが、サングラスをかけているのが、怪しい人物を物語っていた。
ボクは、訝しげに『ソイツ』を見つめて、
「ボクに何の用だよ!?悪いけど、急いでるんだから、そこ、どいてくれる?」
そう言った。
すると、『ソイツ』は、深く冷笑を浮かべて、不敵にこう言ったんだ。
「嫌だと言ったら?」
ボクは、カチンッと頭にきた。
なので、得意の必殺の蹴りを入れたつもりだった。
だが、『ソイツ』は何事もなかったかのように、平然と涼しい顔で立っていた。
えっ!?
ボク、蹴り入れたつもりなのに‥‥‥‥。
そして、『ソイツ』はさらに深く冷笑を浮かべると、
「フフッ。意気のいい小娘だ。」
そう言ったんだ。
ボクは、それを聞いて、さらにカチンッと頭にきた。
どうやら、『ソイツ』は、ボクを『女』だと勘違いしているらしい。
確かに、ボクは、傍目から見たら、『超美少女』だが、れっきとした『男』だ。
ボクが口を開きかけた時だった。
急に『ソイツ』が、ボクの目の前に立っていたのだ。
えっ!?
なっ、何、コイツ!?
一体、いつの間に‥‥‥‥!?
そうボクが思っている間に、『ソイツ』はいきなり、ボクを抱きしめてきた。
「ちょっ、ちょっと、何するんだ!?はっ、離せよ!!」
ボクはもがくが、力強い腕から逃れられない。
そして、『ソイツ』は、さらに驚くべきことをした。
ボクに口づけてきたのだ。
「っ!!ふっ‥‥んっ!!」
濃厚な口づけと、『ソイツ』から漂う薔薇の匂いに、ボクはクラクラとなり、意識が朦朧となってきた。
それからのことは、ボクは覚えていない。
ただ、唯一、記憶していることは、
「ククッ。まさか、こやつが『男』だったとはな。しかも‥‥‥‥。」
『ソイツ』が、深い冷笑を浮かべ、そう呟いたことだけだった。
それが、ボクと『ソイツ』との『出逢い』だった。
金色に輝く髪が、ひと際、目を引くが、サングラスをかけているのが、怪しい人物を物語っていた。
ボクは、訝しげに『ソイツ』を見つめて、
「ボクに何の用だよ!?悪いけど、急いでるんだから、そこ、どいてくれる?」
そう言った。
すると、『ソイツ』は、深く冷笑を浮かべて、不敵にこう言ったんだ。
「嫌だと言ったら?」
ボクは、カチンッと頭にきた。
なので、得意の必殺の蹴りを入れたつもりだった。
だが、『ソイツ』は何事もなかったかのように、平然と涼しい顔で立っていた。
えっ!?
ボク、蹴り入れたつもりなのに‥‥‥‥。
そして、『ソイツ』はさらに深く冷笑を浮かべると、
「フフッ。意気のいい小娘だ。」
そう言ったんだ。
ボクは、それを聞いて、さらにカチンッと頭にきた。
どうやら、『ソイツ』は、ボクを『女』だと勘違いしているらしい。
確かに、ボクは、傍目から見たら、『超美少女』だが、れっきとした『男』だ。
ボクが口を開きかけた時だった。
急に『ソイツ』が、ボクの目の前に立っていたのだ。
えっ!?
なっ、何、コイツ!?
一体、いつの間に‥‥‥‥!?
そうボクが思っている間に、『ソイツ』はいきなり、ボクを抱きしめてきた。
「ちょっ、ちょっと、何するんだ!?はっ、離せよ!!」
ボクはもがくが、力強い腕から逃れられない。
そして、『ソイツ』は、さらに驚くべきことをした。
ボクに口づけてきたのだ。
「っ!!ふっ‥‥んっ!!」
濃厚な口づけと、『ソイツ』から漂う薔薇の匂いに、ボクはクラクラとなり、意識が朦朧となってきた。
それからのことは、ボクは覚えていない。
ただ、唯一、記憶していることは、
「ククッ。まさか、こやつが『男』だったとはな。しかも‥‥‥‥。」
『ソイツ』が、深い冷笑を浮かべ、そう呟いたことだけだった。
それが、ボクと『ソイツ』との『出逢い』だった。