遠くにみえる夜景 と 海に浮かぶ白い月
2016年3月
海浜公園にある、パイプの部分が海からの潮の所為で既に錆びてしまっている木のベンチに座りながら、私はぼんやり景色を眺めていた。
遠くにみえるのは湾の向こう側の夜景、そして、空には白い月が浮かんでいて、海にまっすぐな道をつくっていた。
波の音が聴こえる。
規則的で、でもどこか不安定な音。
「これが正解だったの。」
そう自分に語りかけた。
本当にそう思っている。
本当にそう思っているから、何度も自分に向かって言葉にした。
コンビニエンスストアで買ったときには温かかったミルクティーは、2時間経った今ではほとんど温かさを失い、微かなぬくもりだけが残っていた。
「そろそろ家に帰ろう。」
またそう自分に言葉をかけ、ミルクティーをベンチに残したまま、ゆっくりと歩き出した。
波の音と、ミルクティーに残るぬくもりは、少しずつ遠くなっていった。
遠くにみえるのは湾の向こう側の夜景、そして、空には白い月が浮かんでいて、海にまっすぐな道をつくっていた。
波の音が聴こえる。
規則的で、でもどこか不安定な音。
「これが正解だったの。」
そう自分に語りかけた。
本当にそう思っている。
本当にそう思っているから、何度も自分に向かって言葉にした。
コンビニエンスストアで買ったときには温かかったミルクティーは、2時間経った今ではほとんど温かさを失い、微かなぬくもりだけが残っていた。
「そろそろ家に帰ろう。」
またそう自分に言葉をかけ、ミルクティーをベンチに残したまま、ゆっくりと歩き出した。
波の音と、ミルクティーに残るぬくもりは、少しずつ遠くなっていった。