短編 妄想ガール




でも待てよ

これはまだ話せるチャンスなんじゃ....?




私は日比谷くんと空いてた距離を
埋めるように日比谷くんの方へ駆け寄った



「それってさ....
結構大きかったかな?」


いびきで話題を広げよう。


こんな恥ずかしいことはないけど



今、私と日比谷くんを繋ぐ方法は

もういびきしか無いんだと思う。



それならもういいさ


いびきでもなんでも


今日の計画は最悪な結果。



に、終わりたくない。


まだもう少し会話を続けてたい。



「うん。普通に大きかった」

少し丸めた手の甲を鼻にあてて笑う日比谷くん


その仕草がかっこよすぎて


今すぐ携帯で写真に収めたいほどだ。



「いびきかいてたの初めて知ったの」

「え?知らなかったんだ
気をつけた方がいいよ。他の男子だったらちょっとひいてたかも」




ん?ってことは............



日比谷くんは引かなかったてことだよね?





つまり........


『お前のいびき可愛かったよ。』





うん!いい!



普通に聞いたら変だけど



いびき可愛い

それは私可愛い

私のことが好き!!!!!!




成り立ったーーーーーー!
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