幸せのかけら




"ーーーーーー友達は?"

"今はひとり。
どうしても話したくて"

"……さっき言ってたと思うけど、俺彼女いるし"







ちゃんと相手をみる。

強い瞳で、これはさらっとかわすことが難しいことを感じる。









"……一目惚れなの。
だから、何もしてない状態で諦められない"


"気持ちは有難いけど、俺は彼女以外考えられない。
これからも変わらない"


"……絶対なんて、あると思わないけど"







ーーーしつこいな。

でも、愛が彼女になってから、振ることにも今まで以上に気を遣うようになった。

もしかしたら、自分も同じ立場になっていたかもしれない。

愛の隣には別の人がいて、想いを伝えられなかったかもしれない。











"…………なんて言われようと、俺は彼女だけ。
この気持ちは絶対だから"






< 104 / 160 >

この作品をシェア

pagetop