幸せのかけら
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
"……………………カッコいい"
飛行機に乗るまでの待機時間。
久しぶりに会う響におねだりして、旅行の写真を見せてもらった。
響のサーフィン姿、素敵すぎる………!!
"ーーーナンパされた?"
"別に"
"ーーーウソついてる"
"………………俺はサーフィン楽しんだだけ。
どれが欲しい?"
"(…誤魔化された)
全部!!"
私に送る画面にしてもらい、欲しい写真を選択していく。
波にのってる姿、運転してる姿。
選びながら、自然と顔が綻ぶ。
"……愛の写真は?"
"たくさん撮ったよー
見てみて"
写真をもらってご機嫌な私は、1枚1枚、ここはどこでとか説明しながら見せていく。
インフィニティプールのところになったとき
"………この水着、初めて見た"
"奮発して買っちゃった"
結とお揃いの水着。
写真映えを狙って、いつもよりちょっと大胆な感じ。
"ーーーナンパされた?"
"んーん。
ね、このプール素敵でしょ?"
"(……誤魔化したな)
電話では、そんな話してなかったよな?"
"(……私は飲み込んだのに)
響だってーーーー"
じろりとみると、響も私を見ていた。
ま、負けない……!!